makomakomama’s blog

いわゆるサレ妻のブログです。

14ページ/これが浮気する人の気持ち?

ピックアップしてもらって来たから、自分の車は自宅だし、帰りを心配する必要もなく、リーフさんの車で出発。

道中、コンビニでお酒を買ってくれて、助手席で呑んでいいですよと渡されたから、呑みながらトーク

1時間半くらいかけて夜景スポットに到着。

夜景を眺めながら呑んでいたら、不思議とスッキリした。

空振りのストレスも、旦那へのストレスも、子ども達のことや仕事詰めの毎日のことも流される感覚。

本当に頭がスッキリしてクリアになっていく。不思議でした。

リーフさんは一歩下がって一緒にいてくれてるけど、夜景スポットのせいかアルコールのせいか、普段より私の意識はちょっと違った。

お酒に夜景って、そういえば完全にそっち方面に進む気満々のシチュエーションじゃない?まるでその流れを期待してるみたいな感じにも見えるじゃん!

やってしまった…私はなんてリクエストをしてしまったんだ。

ていうか…なんとなくわかってはいたけど、私はリーフさんが好き?だと思う。

冷めているとはいえ旦那がいるのに、他の男性、しかも妻子持ちの人を好きになっちゃってるとかマジか…。

関係を望んでいるわけじゃないけど、今その流れになったら拒否できる自信がない。多分いたしてしまう。

意思が弱くて、あわよくば感があって、自ら不倫に飛び込んでいくようなのをイメージしてたけど、こういうパターンもあるのか?

かといって、旦那と関係をもってる女性達を責めない理由にはならない。そして今の状況的に、下手したら私もその責められる側に回るし、何も弁解できないとも思う。

少なくとも旦那は浮気する気満々で常にアンテナ張ってるけど、それとは違っても、結果は同じになってしまう。同じ罪を犯してしまったら本末転倒だし、結局自分も同じ程度だったということになってしまう…。

なんか焦り始めた。リーフさんはいつも通りで普通なんだけど、私が勝手に葛藤して、パニックになり始める。

13ページ/空振りもある

調査が滞ることもある。

女と会うと思ったら、男だけでキャバクラ巡りをして呑んでるだけ…なんて日もあった。

仕方ないのはわかってるけど、それでもお金をかけて調査したわけだし凹む。

朝から晩まで働いて、子ども達のことも色々やって、クタクタになりながら憎悪と戦って稼いできたのに、空振り。

旦那の動き次第なのだから探偵さん側に非は無い。それでもこれを失敗として、調査料金を払いたくないと言い出す人もいるという。あるいは安くならないか?と。

調査したことは事実だし、経費も同じだけかかっているのだから勝手な言い分だと思う。そんなお客さんもいるんだ…なんて思ってたけど、いざ自分が空振ると、少しだけそう言いたくなる気持ちもわかった。

泣きそうな気持ちを我慢してるのがバレたのか、リーフさんが深呼吸するように息を吸ってから言った。

「気分転換しましょう。」と。

どこに行きたいか聞かれる。

夜だったし、どこもないと思ったけど、ふと思う。お酒呑みながら夜景が見たいなぁー。だけど車で結構走らなきゃだし、さすがに言い出せない。

それを悟ったのか「どこでも良いですよ。言うのはタダだし、無理なら無理って言うから。」と優しい追撃。

正直に言ってみた。

時間大丈夫ですか?お子さんは平気?と聞かれたから頷くと、さっぱりと「じゃあ行きましょう!」とリーフさんが立ち上がって準備を始める。

え?本当に?今8時過ぎだよ?嬉しい反面、ちょっと戸惑った。でも息抜きしてなかったから、次第にウキウキとした気分になっていく。

申し訳ないような楽しみなような複雑な気持ちだけど、せっかくなので楽しもうと思った。

12ページ/慰謝料は掛け算にならない

いつもの女とは別で、ママ友との浮気も判明したから、その分も調査するのか否かは自分で決めなくてはならない。

リーフさんにアドバイスを求めた。

慰謝料どうこうについては探偵からは何も言えないと突き放されちゃったけど、いいことを言ったり、やったほうがいい!と次の調査に繋げようとしないんだから、やっぱり信頼できる。

2人の浮気相手がいて、どちらも立証できれば、それは2人から慰謝料を回収できるということになるらしい。

しかし倍額になるわけではない。

弁護士さんいわく、1人目で200〜300前後、2人目、3人目と増えても掛け算にはならないらしい。2人目以降は100〜150くらいかな…と話してた。

調査費用はこれら慰謝料に上乗せして請求できるとリーフさんからも教わってるけど、前もって払うのは私。

いくら優しい価格設定のリーフさんの探偵社でも、2人目にも3回分…となるとキツい。

だけど、あのママ友がダメージゼロで終えるのもシャクだ。なにも無ければ、彼女はまたどこかで他の旦那さんに手を出して…と無限ループに陥る。

まぁ痛い目見ても、またやる人はたくさんいるんだろうけど、何も起きなかったら100%2人目あるでしょ?

時間かけて調査をしていくことに決めた。別れるまでの期間が伸びようとも、全部潰してやる!

その間もストレスばかりじゃない。お茶を飲みながらリーフさんや女性スタッフさんと会って話せるわけだから、癒し効果でプラマイゼロ。

いいことばかりに目を向けるようにして決心した。

11ページ/第二の女は顔見知り

4回目を撮るべく調査が始まった。

リーフさんの探偵では、調査中にLINEで簡易的なリアルタイム実況を送ってくれる。

調査開始早々に、旦那はいつもと違う女性と接触。明らかに初対面ではない距離感だと書いてある。

そして送られてきた写真の顔には見覚えがあった。これは○○くんママだ。

色々なママ友に手を出してたのは知ってるけど、このママもターゲットにしてたのか。

ママ友の中には「実は…」と、旦那に口説かれたことを報告してくれる人もいれば、気遣いか何も言わない人もいる。

写真に写ってるママは常日頃から「浮気する人ってさぁー」と、昼顔妻のグチが多かった人。

そのグチは、不快感からくるものじゃなくて、憧れからきた嫉妬のグチだったんだね。それも、こうやって証拠に残るのだから滑稽です。

スタッフさんが色々と仕掛けてくれた小型カメラで、あらゆる角度から撮られた映像。もはや言い逃れは不可能。

子ども同士が知り合いだから複雑な気持ちもあるけど、リーフさんが「近すぎる相手を選んだ時に、どれだけ大きいリスクなのかを考えてないママ友が悪いんですよ。そもそも子どもが可哀想とも限らないし、こちら側の考えだけで経験を奪うのもおかしな話です。」と言ってくれた。

たしかに。浮気するのは勝手だけど、周りを巻き込まない、周りに気付かれにくい、そういうのも考えて、せめて近すぎない人を選べよ。

近くなければ良いってわけじゃないけど、これはたしかにバカすぎるなって思えてきた。

ママ友の息子は傷付くかもしれないけど、その傷は関わる全ての人が必要なもの。彼女の子ども達に罪はないから…と、見なかったふりや黙っておいてあげたから良いというわけではない。

その経験がプラスになるかマイナスになるかは、私が決めることでもない。それは本人すらわからないだろうし、今後の環境次第。

私の考えだけで、彼女の子ども達にはマイナスだと判断するのは傲慢だし偽善。

相手が誰々だから…とか、無駄なことを考える必要はないんだと思った。

10ページ/経営者の裏側と過去の選択

旦那は銀行から借りたお金で経営して、経費で買った高級車に乗って、一見お金持ちに見える。

経営者なんてそんなもの。いい車に乗ってても、それが稼いだお金とは限らないって私は知ってた。

インタビュアーの時からお金持ち事情が見えてたし、妻として経理をしていたのも理由。稼いだお金と、融資で借りてるお金の境界線なんてあやふやなのが現実。

そこはさすがにリーフさんも同じ…なんて思ってたら、それも違ってた。

彼はそもそも銀行から融資を受けておらず、貯蓄で徐々にのし上がってきて、実際に稼いだお金でここまできてる。

プライベートでゴッツイ軍用車みたいな車を選んだのは、もちろん好みもあるけど、それよりも災害の時とかに逃げられるように。女性にとって危険の多い避難所を避けるなど、家族を守るのが前提だから、と。

モテたいからとか、目立ちたいからと車を選ぶ旦那とは根本から大違い。

そういえば災害対策にあれこれと準備してあるし、色々とDIYで車乗生活できるようにしてある…そもそも車の選び方から全然違ってた。

それは普段の考え方も違う証拠だし、家族はもちろん、経営に対する考え方も、旦那やその他で見てきたそれとは違った。

融資を受けなかったのは、融資=多額の借金だから。まずは貯蓄でやりくりしてみて、自分の実力次第で融資を検討する…そういう考えだったらしい。堅実すぎて驚いた。

融資を受けずともそれなりに大きくなり、従業員も何人か雇って、うまいこと回転させてる。

たくさんの会社に行って、色々なタイプの社長さんにインタビューしてきたけど、こんな経営者さんは初めて見た。

今まで会ってきた人達とは全然違う。些細な考え方からすでに全然違う。

知れば知るほど、この人はなんてすごい人なんだ…って驚かされる。

でも世間一般的には、ぱっと見で旦那みたいな経営者がすごいと思われるのもわかってる。また旦那に対するムカつきが増大した。

あいつはすごくない。というか、社長や代表などへのインタビュー担当だったから、結構な割合でダメな経営者がいることは知ってる。売上がプラスになっていなくてもプラスに見えている社長なんて山ほどいる。

そして当の本人も錯覚して、愛人やお気に入りの女の子にお金を流したりして、自分が大きくなった気でいる。自分が成功した気でいる。

そんなやつに口説かれても不愉快だったから、いつも断ってたくせに、出会い方が少し違っただけで旦那とは付き合い、結婚までしてしまった。

私はなんてバカなんだろう。

だけど当時、たとえリーフさんみたいな人と知り合っても、彼の奥さんのように、この人だ!この人と添い遂げたい!と気付けただろうか?10年前でも素敵な人だと気付けたのかと考えると、どうなんだろう?と時々考える。

結局、私はハズレを選んでしまってたのではないだろうか?だって、当時の私はその程度の眼力でしか周りを見れてないから、旦那を選んでしまったわけだし。

世界の見かたが全然違うリーフさんのような人が、そもそも私のような人間を相手にしてくれない可能性だってある。

私は私で、所詮なのかもしれない。

9ページ/別れたら無駄金になる

弁護士に駆け込んで3回分の証拠を見せた。

担当してくれたのは50代の女性の方で、これまで人生の半分を離婚裁判に捧げてきたやり手。

写真のクオリティなら同じレベルで撮れる探偵さんはいくつか知ってるらしいけど、リーフさんのところは動画まであったし、金額を聞いて「本当に?」「追加料金は?」と何度も聞かれたから、よっぽど良心的な調査料っぽい。

基本が安くても、その後のオプションとやらで追加追加とお金を取るのが普通だと話してた。そういうのも無かったと答えたら、それは大当たりの探偵社ですよ、と言ってて、なぜか私が嬉しくなった。

そして本題である追加調査の件。

3回でもいけるだろうけど、5回撮っておけば確実。だから金銭面に余力があるのなら、あと1〜2回は撮っておくことを勧められる。

余力なんて無い。

旦那は生活費が足りないくらいしかお金を家に入れないし、私のパート代をプラスして家計を回してた。

貯金を崩してリーフさんに依頼してたし、それももう底が見えている。パート代を貯めて挑むしか選択肢はない。

そんなことも知らない呑気な旦那は相変わらず豪遊している。高い車に乗って、女に貢いで、毎日遊び呆けてる。

くそっ。ひっくり返してやる!

かけもちで仕事することにした。

男と女の関係なんて不安定なものだから、いつ浮気相手と別れてしまうかわからない。

次の調査はそのうち…なんてのんびりしてたら、突然不倫関係が終わってしまって、すでに完了した1回の調査(証拠)が役に立たなくなった…そんな人もサレ妻コミニティでは時々いたから、あまりのんびりはしていられない。

本当はやりたくなかったけど声をかけてもらってたママさん雑誌のモデル撮影に参加したり、元職場のインタビューアーのサポートに入ったり、とにかく収入に繋がるものには全て手を出す。

必要回数の撮影ができれば、少なくとも時効である3年は安心。今はとにかくお金を集めよう!と必死でした。

8ページ/証拠は3つじゃ不足?

3回、ホテル出入りを撮影すれば、大抵はOKとどこでも聞きます。

だけど旦那はホテルじゃなく女の家に出入り。

そうなると「男女の関係」とは言い切れないから3回じゃ不足かもしれない。

例えば「仕事の話をしてた」とか「相談を受けてた」なんて言い訳されるかも。

その場合の対策は4〜5回、あるいはもっと撮影しないといけない場合もある。そう説明された。

リーフさんを信じていたけど、もしかしたら回数を増やしたいから言ってるだけかも?と思った。

でも次の瞬間に「だから一度、この3回分の証拠を持って弁護士さんに判断を仰ぎに行ってください。」と言われる。

ただ調査回数増やしたいなら弁護士さんに行かせるはずがない。「これで大丈夫!」と言われるかもしれないのに、一度弁護士さんに確認して、なんて言わない。

少しでもリーフさんを疑ってしまった自分を呪った。

裁判がいざ始まってから証拠不十分になったら不貞を認められない、あるいは慰謝料は低くなるなんてことが起きるらしい。

しかも足りないから再調査…なんてほぼ不可能。だって旦那は、その頃には探偵に調査されていたと知っていて、警戒しているから。

警戒された場合でも調査できなくないけど、より慎重にならざるを得ないから、調査回数や時間がかかってしまって費用が余計にかかる。

だから証拠は完璧に揃えてから初戦を迎えなきゃいけない。