makomakomama’s blog

いわゆるサレ妻のブログです。

21ページ/不倫相手とコンニチワ

旦那の不倫相手の1人、ママ友とコンニチハ〜の日。

子どもの運動会だから、避けたくても避けられない。

ママ友は普段通りに「久しぶり〜」と手を振ってきた。うちの旦那と不倫してることが私にバレてるとは思ってないから当然だけど、こいつよく話しかけてきたな…と思った。

昼顔妻はあーだこーだいつも言ってたくせに、その日は言わない。彼女にとっては憧れの昼顔妻になれたから、嫉妬からくるグチグチは出なくなったみたい。

うちの旦那も途中から来たけど、顔を合わせたらどんな反応するのか観察した。白々しく、◯◯パパはどうなんですか〜?とか、あくまで装いは崩さない。

でも、たまたま。本当にたまたまだけど、旦那がトイレに行った時に、あいつが持っていっちゃったプログラムを回収しに走ったら、他のママとイチャイチャしてるのを見てしまった。イチャイチャつつき合って、胸とかタッチしてるし。

旦那さんイケメンだもんね〜、うちの旦那なんて…って言ってたママさんだった。うわ…こいつもかよ…。

激しい頭痛と吐き気に襲われて、木陰で休んでたら、そのママの旦那さんがちょうど通りかかって話しかけてきた。

なんか複雑。この人も裏切られてるけど、知らないからこんな清々しい顔をしていられるのか…と少し羨ましく思った。

真実を知って苦しむのと、何も知らずにニコニコしてられるの、どっちがいいんだろう?自分のしてること、意味あるのかな?急に自暴自棄みたいな感情に襲われた。

時々ストレスに負けそうになって「意味あるのかな?病」にかかるけど、全て終わった今は全て意味があったって言い切れます。途中で諦めたり妥協しなくて良かった。

20ページ/探偵依頼期間の一番のストレス

元々精神的に強かったわけじゃないけど、べつに弱いわけでもなく、病んだことなんて無かった。

だけど初めて旦那が浮気したと気付いてしまった時は、3ヶ月くらい食事が喉を通らず、体調不良もよくあった。

旦那が帰ってこないことには慣れたけど、子ども達が寝て、家事もひと段落して、やっとソファに腰掛けた時とかにシーンとしてる部屋で1人、急に恐怖心や不安にかられた。

旦那に気持ちなんて残ってないのに、大きなストレスとしてダメージを受け続ける。自分はなんのために妻としているのか?とか。

浮気してる側は、バレたその時だけの一時的なストレスを与えるとしか考えてない。もちろん知った瞬間は爆発的に、メーターを振り切ったストレスがかかるけど、された側はずっと尾を引く。

想像してなかったけど、調査期間はまた違うストレスだった。依頼している期間は、わりと闇に落ちる。

浮気を明確に知ったのに。

浮気相手の顔や名前までわかったのに。

それを決して表に出さず、旦那の前では「何も知りません」というバカな女のふりをしなきゃいけない。

これが日々蓄積していって、かなりこたえる。

ふとした時に、旦那に向かって「全部知ってんだよ!」とキレたくなるけど、それも絶対に口から出さないように飲み込む。

たとえ旦那とケンカしたって、何1つ口を滑らせてはいけないから、その我慢は結構きつい。

調査を始める前はこんなストレスを想像してなかったけど、これはかなりしんどい。

これから始める人は知っておいた方が身構えられるし、いくらかマシになるはず。

とにかく全てが終わるまで「何も知らない顔」をし続けなきゃいけないストレスがあると知っておいてください。

19ページ/始まり方は終わり方

地道に調査をしてもらっていたら、やがて3人目の女も浮上した。

その女性はキャバクラ勤めをしていることもわかった。旦那がよく行く店の子だ。

もう旦那に気持ちはないから嫉妬心は湧いてこないし、恨みもない。まぁ他にもいるんだろうな…と思ってたし。

だけど、この女性に慰謝料を請求できれば、旦那はかっこつけたくて間違いなく肩代わりするし、そうすれば旦那にダメージを加算できる。

スルーする気はないから、この人の時も追跡、証拠撮影して欲しいと依頼した。

この子にはどうやら軽自動車まで買ってあげてるみたいだし、相当入れ込んでる。

リーフさんは「ちょっと奥さんに雰囲気似てるから、元々の好みなんでしょうね。」と言われたけど、雰囲気が似てると言われたのは少し嫌だった。

でも確かに同じ系統。今は私を邪魔者扱いするように、この子もいずれそういう扱いになるだろう。

そう思ったからそのまま発言したら、リーフさんが言った。

「浮気から始まったカップルは浮気が原因で別れるのは当たり前なのに、なぜか自分だけは違うって思うらしいですねー。」

この女性は必ず旦那に裏切られるということを専門家が断言したようなもの。

そういえば略奪愛で結婚した友達は、略奪愛で離婚した。浮気から始まって結婚した友達も、浮気で終わってる。

結婚後は人が変わったように真面目になったから安心。だとか、元々浮気したことなくて、たまたま自分の時だけそういう知り合い方だったから…とか聞くけど、全部ことごとく崩れてる。

そういう始まりがOKって感覚は後々になっても変わることはない。結婚して10年経とうが20年連れ添おうが、そうそう変わる物じゃない。

その意識は、浮気しやすいタイプに分類されるだろうし、浮気から始まった以上は、また次も起きることは明らか。多分そういう意味なのかな。

さすが探偵さんだな…と思った。でも私は不倫から始まったわけじゃないですよ。見る目が無かっただけです。

18ページ/潜入調査の必要性

リーフさんと出会う前の探偵社で「ラブホテルに入ったなら調査員もラブホ内に入りますのでその経費がかかります」と言われて支払った。

そういえばリーフさんのところでそんな経費はかかってない。そもそも基本経費込みという料金体制だからかもしれないと思ってた。

ところが旦那がビジネスホテルに女性と入っていった日は「潜入しますか?」と聞かれた。ラブホでかからなくて、ビジホではかかるの?色々と疑問に思って聞いてみた。

ラブホテルは、男女がいたす所という認識だから潜入は必要ない。出入りさえ撮れれば、それが不貞関係の1つとして機能する。

普通のビジネスホテルでも、エントランスからの出入りは撮れてるから、一緒に入っていったとは言える。

ただし、もしも旦那側の弁護士が「エントランスまでは一緒だったけど、宿泊した部屋は別でした」とか言い出すと、それは反撃できない。

そこで、普通のホテルの場合は、2人が一緒の部屋にいたという証拠が撮れれば、そんな逃げ道さえも崩しておける。

だからこそ可能なら部屋の出入りを撮ったほうがいいし、それが叶わなくても、何かしら同じ部屋にいたという証拠を確保しておいたほうが良いらしい。

こずるい旦那のことだから、別れた私にはできるだけお金を渡したくないと考えるはず。つまり反撃してくる可能性は充分考えられる。

潜入をお願いしたら、どうやって撮ってんの!?と思うような証拠写真がずらり。

油断して腕にしがみついている女性と満面の笑みの旦那が、目の前にいる画角で撮影されていた。

弁護士さんに後から聞いた話では、普通のホテルで追跡できるのも、ここまで撮影できるのも、すごいこと。滅多に聞かない…と驚いてた。弁護士さんが集まって、興奮気味に報告書を見てたから、よっぽどすごいみたい。

なんだか私が鼻高々な気分になったけど、すごいのはあくまでリーフさんの探偵社。w

そういえば、遊園地とかの施設に潜入するのは、そこでは気の緩みからイチャイチャしたりする場面が撮影できる可能性が高いかららしい。

ただし、どの潜入でも、潜入したから良い写真が撮れるかといったら、そこはわからないとも話していた。それは旦那達次第、撮影環境次第だから仕方ない。

ちょっとした賭けだけど、調査までしてるのにそこをケチッても…と思った。

17ページ/浮気の時効に誤解がある?

サレ妻コミニティでもネット情報でも、浮気の時効は3年と聞く。

最後に撮った証拠写真から3年経過してしまうと、それは証拠として機能しなくなるという恐ろしい法律。

でもリーフさんに聞いたら少し違った。

最後に撮影した日から3年ではなく、「関係を持っていると確認できた最後の日から3年」らしい。

最初は何が違うのか混乱したけど、丁寧に教えてくれた。

探偵で撮影した最後の証拠写真が2020年5月だったとしても、2023年5月に「まだあの女と不倫は続いている」と証明できる何かしらの証拠さえあれば、2023年5月を起算とする3年になる。

その何かしらとは、例えば、あの時と同じ女性と、相変わらず男女の関係だとわかるLINEのやりとりをしてる…というものだって良い。

とにかくプロがつかんでくる証拠写真でなくても、証明できるものならなんでも良いということ。

すでに訴えられるだけの証拠写真が揃っていること前提ではあるものの、関係が続いてると証明さえできれば、そこが起算日。

LINEの盗み見(撮影やスクショ)ができないのなら、ボイスレコーダーを車やバッグに仕掛けるのも常套手段。

わざわざ調査をやる必要はないんです!と、探偵であるリーフさんが言うから笑っちゃいました。

ただし、別れてしまった場合は証拠を集めることができないから、そこはやっぱり最後に撮影した証拠が起算日となるみたいです。

一応弁護士さんにも確認してと言われたから、担当の弁護士さんに電話したけど、探偵さんの言う通りですよと返ってきた。

リーフさんから教わったその情報をサレ妻コミニティに共有したら、みんな驚いてたから、多分あまり理解できてない人ばかりなんだと思います。

私も少し違う解釈をしてたから勉強になった。

勘違いしちゃいけないのは、そういう証拠だけ集めてもダメということ。言い逃れさせないためにプロの集める証拠が必要だという根本は変わりません。

あくまでも時効期間を延長させる程度の力しかないけど、それでもかなり重要。

16ページ/正しい防衛方法

後日、自意識過剰ですみませんでした、とリーフさんにも話した。すると意外な回答が。

それは自意識過剰じゃなくて正しい防衛方法。男性に警戒する気持ちを自意識過剰とか自惚れてると考える人もたくさんいるけど、男性の生態を理解できなくても「男性は女性を性の対象にして見てる生き物」くらいに身構えてないとダメですよ、と。

その時に近くにいた女性スタッフも深く賛同していた。

そういう世界を毎日見てる人達はやっぱり見かたが違う。うまく噛み合わない男女の生理現象をよく理解していると感じた。

かく言うリーフさんの奥さんもそれをよく理解してるらしい。接客業なのに、異性のお客さんがグイグイ来たら笑顔offにして、シャットダウンすることで、これ以上踏み込んでこないでとアピールをするそう。

ただそれだけなのに、そんなことができない女性もたくさんいる。私もそう。

これ仕事だから愛想良くしてるだけ〜♪勘違いしてんじゃねーよー♪って場面、これまでたくさんあったけど、それでも愛想良くすることをやめなかった。

それが良くないこともわかってるけど、スンって真顔に切り替えてやめてくださいアピールをするなんて勇気がいるからだ。

リーフさんの奥さんみたいに、スパッとシャットダウンしちゃえば、たしかに分かりやすく伝わるだろう。

私もガードゆるゆるの高校生時代から色々学んで、今のようになった。ガードを緩めた途端に一気にグイグイ来る人もたくさんいたし、そこから巻き返すのが大変だから、なるべくガードを下げないようにしてるだけ。

でもシンプルにわかりやすくシャットダウンしちゃえば、あ…ダメなんだ…って伝わりますもんね。

「女性側も男性のことを理解してないのもいけないし、お互い様なんですよね。」と発言できるリーフさんがすごい。

全くもってその通りだけど、その発言で「はぁ?」って思う身勝手な女性も間違いなくいる。自分達を棚にあげて「男は何もわかってない!」みたいな人も未だに見かけるし。

それもわかってるはずなのに「真実だからはっきり言う」という姿勢がまた、この人は信頼できると感じさせられる。

双方の立場をちゃんと理解して、俯瞰できちんと考えて整頓してなきゃ、これだけ的確なことは言えない。それだけ真剣に男女問題を解決しようと取り組んでる証拠。

適当に褒めたり、なだめたりする男性は山ほど出会うけど、この人はいつも真剣ではっきりした意志と思考がある。

もしかしたら嫌われるかもしれない、はっきりとした発言をできるのは、嘘は言いたくないという裏返しでもあるのかも。

先日の自制心といい、これだけしっかりしてるから、融資を受けずとも会社をここまで持ってこれたんだなぁ…と思った。

15ページ/経験が視野を狭める

帰路でホテル前を通った時は、やばっ!って勝手に焦った。ただの自意識過剰で、通過しただけ。だって来る時も通ったし。

ハッと気付いたら自宅近くに到着してた。

ブランケットかかってるし、どうやら途中から爆睡してたらしい。

普通に送り届けてくれたリーフさんだけど、今まで関わってきた男性では考えられない。隙あらば男女の関係に進展させようとする…っていうのが普通だった。

1人で焦って「あ、すみません!」とか言ってバタバタしてたら「ん?」という顔をして、少し考えてから「もしかして何かされると思ってました?」と笑い出した。

バレた。恥ずかしい。完全に自意識過剰だ。

リーフさんが続ける。

「やりたくないのか?って聞かれたら、そりゃ正直やりたいとは思いますけどね!男はそんなもんだけど、あとは理性の問題なんでね。手を出す気はないから安心してください。」と。

やりたいとは思うんだ。そこは他と同じなんだ。男性だもんね。

「あとは理性の問題」という言葉がやたらに響いた。だって、やりたい気持ちまでは同じなのに、セーブする力だけでこの差。

母や友達もよく言ってたけど「男性は基本的に常に性を意識してる」と聞く。やりたい、やりたくない、それをはっきり認識してるのは、性意識をベースに持ってなきゃ出てこない発想だから当たり前。

性的なことが無くても好きになれる女性とは根本的に違うから仕方ないし、否定する気もないけど、だからこそ女性側がある程度は気をつけておかなきゃいけない。

そもそも動物的には正常。人間だからルール的に、モラル的にダメ…ってだけ。

リーフさんの対応は、素直に欲に従う旦那の生き方とは全然違ったから、ちょっと理解が追いつかなかった。

少なくとも、過去に関わってきた男性達も似たようなもの。抑えられない男性しか知らなかったから、こんな人もいるんだと本気で感心した。

同時に、ただ単に私はこういう紳士な男性を知らなかっただけなんだと思い知らされた。もちろん少数派で貴重なタイプだろうけど。

逆の考え方で、浮気する男性はそんなに多くないでしょ…と信じている女性も時々いる。その場合、他を知らないというより、男性と女性は本質的に違うと気付いてない人ばかりでしたが。

なんであれ、みんな自分の経験や周囲の経験を元に考え方や見かたが決まってくる。そうやって自分らしさや性格ができていくけど、同時に視野は狭くなっていってるんだな…。

当たり前だし、そうやって賢くなるものだけど、経験の種類によっても左右されかねない。

どっちが良いなんて言い切れないけど、また1つ自分の未熟さを教えてもらえた日でした。