元々精神的に強かったわけじゃないけど、べつに弱いわけでもなく、病んだことなんて無かった。
だけど初めて旦那が浮気したと気付いてしまった時は、3ヶ月くらい食事が喉を通らず、体調不良もよくあった。
旦那が帰ってこないことには慣れたけど、子ども達が寝て、家事もひと段落して、やっとソファに腰掛けた時とかにシーンとしてる部屋で1人、急に恐怖心や不安にかられた。
旦那に気持ちなんて残ってないのに、大きなストレスとしてダメージを受け続ける。自分はなんのために妻としているのか?とか。
浮気してる側は、バレたその時だけの一時的なストレスを与えるとしか考えてない。もちろん知った瞬間は爆発的に、メーターを振り切ったストレスがかかるけど、された側はずっと尾を引く。
想像してなかったけど、調査期間はまた違うストレスだった。依頼している期間は、わりと闇に落ちる。
浮気を明確に知ったのに。
浮気相手の顔や名前までわかったのに。
それを決して表に出さず、旦那の前では「何も知りません」というバカな女のふりをしなきゃいけない。
これが日々蓄積していって、かなりこたえる。
ふとした時に、旦那に向かって「全部知ってんだよ!」とキレたくなるけど、それも絶対に口から出さないように飲み込む。
たとえ旦那とケンカしたって、何1つ口を滑らせてはいけないから、その我慢は結構きつい。
調査を始める前はこんなストレスを想像してなかったけど、これはかなりしんどい。
これから始める人は知っておいた方が身構えられるし、いくらかマシになるはず。
とにかく全てが終わるまで「何も知らない顔」をし続けなきゃいけないストレスがあると知っておいてください。