弁護士に駆け込んで3回分の証拠を見せた。
担当してくれたのは50代の女性の方で、これまで人生の半分を離婚裁判に捧げてきたやり手。
写真のクオリティなら同じレベルで撮れる探偵さんはいくつか知ってるらしいけど、リーフさんのところは動画まであったし、金額を聞いて「本当に?」「追加料金は?」と何度も聞かれたから、よっぽど良心的な調査料っぽい。
基本が安くても、その後のオプションとやらで追加追加とお金を取るのが普通だと話してた。そういうのも無かったと答えたら、それは大当たりの探偵社ですよ、と言ってて、なぜか私が嬉しくなった。
そして本題である追加調査の件。
3回でもいけるだろうけど、5回撮っておけば確実。だから金銭面に余力があるのなら、あと1〜2回は撮っておくことを勧められる。
余力なんて無い。
旦那は生活費が足りないくらいしかお金を家に入れないし、私のパート代をプラスして家計を回してた。
貯金を崩してリーフさんに依頼してたし、それももう底が見えている。パート代を貯めて挑むしか選択肢はない。
そんなことも知らない呑気な旦那は相変わらず豪遊している。高い車に乗って、女に貢いで、毎日遊び呆けてる。
くそっ。ひっくり返してやる!
かけもちで仕事することにした。
男と女の関係なんて不安定なものだから、いつ浮気相手と別れてしまうかわからない。
次の調査はそのうち…なんてのんびりしてたら、突然不倫関係が終わってしまって、すでに完了した1回の調査(証拠)が役に立たなくなった…そんな人もサレ妻コミニティでは時々いたから、あまりのんびりはしていられない。
本当はやりたくなかったけど声をかけてもらってたママさん雑誌のモデル撮影に参加したり、元職場のインタビューアーのサポートに入ったり、とにかく収入に繋がるものには全て手を出す。
必要回数の撮影ができれば、少なくとも時効である3年は安心。今はとにかくお金を集めよう!と必死でした。